2018/04/09
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ロバートの反乱(簒奪者の戦争) 概略
ゲームオブスローンズの物語開始の19年前に起き、約1年続いた戦争。
七王国の王エイリス・ターガリエン2世に対するロバート・バラシオンらによる反乱。
ロバート・バラシオンらの反乱は成功し、エイリス・ターガリエン2世をはじめターガリエン家の主だったものは死亡、300年に及ぶターガリエン家による王朝は終焉し、ロバート・バラシオンが七王国の王位に就いた。
ロバート・バラシオン1世ら反乱軍の正当性を認めない立場からは、簒奪者の戦争と呼ばれる。
ロバートの反乱以前の七王国
征服王エイゴン・ターガリエン1世による統治開始から300年の間、七王国を支配してたターガリエン家だが、王であるエイリス・ターガリエン2世は徐々に狂気を帯び始め、諸侯の心が離れていく。(エイリス・ターガリエン2世は狂王と呼ばれる)
ジェイミー・ラニスターの王の盾任命とタイウィン・ラニスターの王の手辞任
狂王エイリス・ターガリエン2世と、王の手タイウィン・ラニスターとの衝突が増していく中で、狂王エイリス・ターガリエン2世はタイウィン・ラニスターの長子であるジェイミー・ラニスターを王の盾に任命した。
王の盾は名誉ではあるものの、王都キングズランディングに常駐することになり、「妻をめとらず相続権も無い」ことから、事実上嫡子を奪われたことになったタイウィン・ラニスターは憤慨し、王の手を辞任し、王都キングズランディングを離れ、居城キャスタリーロックへと戻った。
ターガリエン家はラニスター家の支援を失った。
王子レイガー・ターガリエンの求愛とエリア・マーテルの離縁
狂王エイリス・ターガリエン2世の嫡子である王子レイガー・ターガリエンは、ドーンのマーテル家の出であるエリア・マーテルと結婚しており、子も産まれていた。
しかし、ハレンホールで行われた馬上槍試合において優勝した王子レイガー・ターガリエンは、妃エリア・マーテルではなく、リアナ・スタークを愛と美の女王として戴冠する。
王子レイガー・ターガリエンは、妃エリア・マーテルと離縁したが、マーテル家の支持を失わないためにこの事実は秘され、エリア・マーテルはその子たちと共に、引き続き王都キングズランディングにとどめ置かれた。
王子レイガー・ターガリエンとリアナ・スタークの失踪
王子レイガー・ターガリエンとリアナ・スタークは失踪した。
相思相愛だった両者は正式に結婚したが、その事実は公表されなかったため、王子レイガー・ターガリエンがリアナ・スタークを誘拐したとみなされた。
このことは、婚約者を奪われたロバート・バラシオンと、娘を奪われたリカード・スタークのの怒りを買った。
北部総督リカード・スタークと嫡子ブランドン・スタークの抗議と処刑
リアナ・スタークの失踪を、王子レイガー・ターガリエンによる誘拐とみなした、北部総督リカード・スターク(リアナの父)とその嫡子ブランドン・スターク(リアナの兄)は、狂王エイリス・ターガリエン2世に抗議するが、王都キングズランディングにて処刑される。
リカード・スタークはワイルドファイアによる火あぶり、ブランドン・スタークは絞首刑だったという。
これにより、リカード・スタークの次子であるエダード・スタークおよび北部諸侯の怒りを買った。
ジョン・アリンへのエダード・スターク、ロバート・バラシオン殺害命令と反乱
東部総督ジョン・アリンは、エダード・スタークとロバート・バラシオンを里子として、居城アイリー城(高巣城)にて養育していた
北部総督リカード・スタークとその嫡子ブランドン・スタークを処刑した狂王エイリス・ターガリエン2世は、リカード・スタークの次子であるエダード・スタークと、リアナ・スタークの婚約者であるロバート・バラシオンの殺害を東部総督ジョン・アリンに命令。
ジョン・アリンは狂王エイリス・ターガリエン2世の命令を拒み、反乱を決意。
構築される反乱軍陣営
タリー家との縁談と反乱軍への参加
ジョン・アリンはタリー家を反乱軍へ参加させることを画策。
ブランドン・スターク(狂王エイリス・ターガリエン2世により処刑)と婚約していたキャトリン・タリーを、ブランドン・スタークの弟エダード・スタークと縁組させ、ジョン・アリン自らはライサ・タリーと縁組し、タリー家と縁戚になることで、タリー家およびその当主ホスター・タリーを反乱軍陣営に引き込む。
エダード・スタークの北部継承と、ロバート・バラシオンのストームズエンド帰還
ジョンアリンは里子として手元で養育したエダード・スタークを北部ウィンター・フェル城へ、ロバート・バラシオンをストームズエンド城へと帰還させた。
エダード・スタークはスターク家を継承し北部諸侯をまとめ、ロバート・バラシオンはバラシオン家をまとめた。
静観するタイウィン・ラニスター
西部総督のタイウィン・ラニスターは事態を静観し、中立を保った。
反乱軍陣営と王国軍陣営
反乱軍
アリン家 ジョン・アリン
バラシオン家 ロバート・バラシオン、スタニス・バラシオン
スターク家 エダード・スターク
タリー家 ホスター・タリー
王国軍
ターガリエン家 狂王エイリス・ターガリエン2世、王子レイガー・ターガリエン
マーテル家 ドーラン・マーテル
タイレル家 メイス・タイレル
中立
ラニスター家 タイウィン・ラニスター
グレイジョイ家 ベイロン・グレイジョイ
ロバートの反乱 主な戦い
サマーホールの戦い
ロバート・バラシオンが、バラシオン家中の国王派と交戦し勝利。バラシオン家が反ターガリエン家でまとまる。
アシュフォードの戦い
ロバート・バラシオンとランディル・ターリー(タイレル家の旗手)が交戦しロバート・バラシオンが敗北。ロバート・バラシオンは北部へ逃れ潜伏、のちジョン・アリンらと合流。
ロバート・バラシオン唯一の黒星(敗北)とされる。
ベルズの戦い
ジョン・アリン、エダード・スタークが率いる反乱軍と、王の手ジョン・コニントン率いる国王軍が交戦し、反乱軍側が勝利。ジョン・コニントンは王の手を罷免され追放。後任の王の手としてタイウィン・ラニスターが再度就任。
ストームズエンド包囲
王国軍側のタイレル家当主メイス・タイレルが、スタニス・バラシオンの籠るバラシオン家の居城ストームズエンドを包囲。1年近くに及ぶ包囲の末、反乱軍側のエダード・スタークの来援により、包囲軍は敗退。城内の食料は尽き凄惨を極めたものの、城内へ食料を運び入れた密輸業者ダヴォス・シーワースが活躍。
ダヴォス・シーワースはこの功績が認められ、のち騎士に叙任される。(通称「玉葱の騎士」)
トライデント河の戦い
王子レイガー・ターガリエンが率いる王国軍とジョン・アリン、ロバート・バラシオン、エダード・スターク、ホスター・タリーら反乱軍が交戦し、反乱軍が勝利。
王子レイガー・ターガリエンはロバート・バラシオンとの一騎打ちに敗れ、討死。
タリー家の旗手であるウォルダー・フレイはこの戦いの参集に間に合わず、以後「遅参公」とあだ名される。
トライデント河の戦いの結果を見たうえで、これまで静観していたタイウィン・ラニスターは反乱軍側に寝返る。
タイウィン・ラニスターの王都キングズランディング入城と虐殺
王の手タイウィン・ラニスターが軍勢を率い王都キングズランディングに来着。
タイウィン・ラニスターが味方なのか反乱軍なのか判断がつかず、城門を開けるかどうか紛糾するが、ラニスター家に通じていたグランドメイスター・パイセルらが開門し、ラニスター軍が王都キングズランディングに入城。
王都キングズランディングに入場したラニスター軍は、略奪、殺戮を行う。
王子レイガー・ターガリエンの妃エリア・マーテル(離縁済)やその子らは、ラニスター家の旗手、“マウンテン”グレガー・クレゲインに凌辱、惨殺される。
この時“マウンテン”グレガー・クレゲインは、ベッドの下の子供を引きずり出して殺し、その脳漿がこびりついたままエリア・マーテルを犯し、殺害したとされ、エリア・マーテルの弟オベリン・マーテルは“マウンテン”グレガー・クレゲインとラニスター家を激しく憎むことになる。
“キングスレイヤー”ジェイミー・ラニスターによる狂王エイリス・ターガリエン2世弑殺
王の盾ジェイミー・ラニスターは、自らが和平交渉の使者として父タイウィン・ラニスターのもとに行くことを狂王エイリス・ターガリエン2世の対して提案するが、狂王エイリス・ターガリエン2世は「タイウィン・ラニスターの首を持ってこい」と拒否。
狂王エイリス・ターガリエン2世は、王都キングズランディングにあるワイルドファイアを使用し、住民ともども王都を破壊し、反乱軍を焼き尽くすよう王の盾ジェイミー・ラニスターに命令。
ジェイミー・ラニスターはその命令を拒み、数十万の命(王都キングズランディングの住民や軍勢、父タイウィン・ラニスターを含む)を救うため、背後から刺して狂王エイリス・ターガリエン2世を弑殺。
エイリス・ターガリエン2世殺害後、血に濡れた剣を手にしたまま茫然と鉄の玉座に座っているところに、反乱軍のエダード・スタークが到着。ジェイミー・ラニスターは弁明を試みるも、エダード・スタークに王殺しと言われる。
以後、ジェイミー・ラニスターはキングスレイヤー(王殺し)、誓約破りと蔑まれる。
ドーンの喜びの塔における決闘とリアナ・スタークの死
エダード・スタークはドーンの喜びの塔にて、王の盾アーサー・デイン、王の盾総帥ジェラルド・ハイタワーを打ち破り、リアナ・スタークを発見。
リアナ・スタークは赤子を託し、死亡。
エダード・スタークはこの事実を終生の秘密とする。
ドラゴンストーンの陥落とターガリエン家の亡命
ロバート・バラシオンが、ターガリエン家の本拠地であるドラゴンストーンを攻撃、陥落させる。ターガリエン家のヴィセーリス・ターガリエンとデナーリス・ターガリエンがナローシーを渡りエッソスへ亡命。
ロバート・バラシオンの即位とバラシオン王朝の始まり
ターガリエン家を滅ぼした反乱軍の諸侯はロバート・バラシオンを王に推戴。ロバート・バラシオン1世として王位に就き、バラシオン王朝が始まる。
ロバート・バラシオンは七王国の王として即位。
ジョン・アリンは王の手に就任。
エダード・スタークは北部総督・ウィンターフェル城城主に就任。
タイウィン・ラニスターの娘サーセイ・ラニスターとロバート・バラシオン1世が婚姻。
タイレル家、マーテル家と和睦。
スタニス・バラシオン(ロバート・バラシオン1世の長弟)がターガリエン家の本拠地ドラゴンストーンを統治。
レンリー・バラシオンロバート・バラシオン1世の末弟)バラシオン家の本拠地ストームズエンドを統治。