ゲームオブスローンズを語るブログ

プリンス・レイガー・ターガリエンがやらかさなければゲームオブスローンズは始まらなかった!

time 2018/04/10

プリンス・レイガー・ターガリエンがやらかさなければゲームオブスローンズは始まらなかった!


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プリンス レイガー・ターガリエン

プリンス・レイガー・ターガリエンは、そもそもゲームオブスローンズの物語が開始した時点で、すでに20年近く前に死んでいる人物であるため、基本的にはほかの登場人物の過去語りや、回想シーンでしか出てきません。

プリンス・レイガー・ターガリエンは狂王エイリス・ターガリエンの長子で、英邁の誉れ高かったプリンス(王太子=次期国王)です。

ヴィセーリス・ターガリエンとデナーリス・ターガリエンの兄にあたる人です。デナーリス・ターガリエンとは20歳くらい離れています。


ヴィセーリス・ターガリエンとデナーリス・ターガリエン 画像引用元:amazonプライムビデオhttps://www.amazon.co.jp/Prime-Video/

彼はプリンスとして立太子されていた(次の王として認めらていた)ため、単純にいけば、父王が亡くなれば、彼が次の王として、鉄の玉座(アイアンスローン)の主になっていたことでしょう。

が、彼がいろいろやらかしてしまったためにロバートの反乱を招き、自身は戦死、父は弑殺、妻子は虐殺、王朝は滅亡、実家ターガリエン家は幼い弟と妹を残し滅亡するに至りました。

ここでは、英邁の誉れ高きプリンス・レイガー・ターガリエンがやらかしてしまったことを考察します。

やらかしてしまいロバートの反乱の原因を作る

ロバートの反乱とは、ロバート・バラシオン(黄色・鹿の紋章)、ジョン・アリン(青色・ハヤブサの紋章)、エダード・スターク(灰色・狼の紋章)、ホスター・タリー(水色・鱒の紋章)がターガリエン家(橙色・ドラゴンの紋章)に対して反乱を起こし、ターガリエン家が滅ぶ、という出来事です。

 


ウェスタロスの地図 ロバートの反乱以前 画像引用元:amazonプライムビデオhttps://www.amazon.co.jp/Prime-Video/

地図で言うと、ドラゴン+薔薇+太陽と槍VS鹿+ハヤブサ+鱒+狼(+獅子)という戦いで、結果ドラゴンのターガリエン家が負け、王朝が滅ぶというものです。

ではなぜ、ロバート・バラシオンらが反乱を起こすに至ったかというと、

「プリンス・レイガー・ターガリエンがリアナ・スタークを誘拐した」

ことがすべての原因です。

プリンス・レイガー・ターガリエンがリアナ・スタークを誘拐してしまう

リアナ・スタークは北部総督リカード・スタークの娘であり、ロバート・バラシオンの許嫁です。しかもプリンス・レイガー・ターガリエンはエリア・マーテルと結婚しており、子供もいます。

既婚妻子持ちのプリンス・レイガー・ターガリエンが、婚約者のいる独身女性リアナ・スタークを誘拐するのですから、独身女性の父リカード・スタークと兄ブランドン・スタークも、婚約者であるロバート・バラシオンも怒ります

リアナ・スタークの兄ブランドン・スタークは王でありプリンス・レイガー・ターガリエンの父である狂王エイリス・ターガリエン2世に抗議しますが捕まってしまい、父リカード・スタークも王都に召喚され、兄と父の二人はむごい方法で狂王エイリス・ターガリエン2世に処刑されます。

そして、狂王エイリス・ターガリエン2世はエダード・スターク(リアナ・スタークの兄)とロバート・バラシオンを殺すようジョン・アリンに命じますが、ジョン・アリンはそれを拒否し、ロバートの反乱に至ります。

プリンス・レイガー・ターガリエンがやらかしてしまった結果

プリンス・レイガー・ターガリエンが「リアナ・スターク誘拐」という事件をやらかしてしまった結果、

・自分は戦死(トライデント川の戦いでロバート・バラシオンに討たれる)

・父狂王エイリス・ターガリエン2世は弑殺(王の盾ジェイミー・ラニスターに殺される)

・ジェイミー・ラニスターはキングスレイヤー(王殺し)の汚名を被る

・子供たちは妻エリア・マーテルの見ている前で虐殺(ラニスター家の騎士 サー・グレガー・クレゲイン「マウンテン」により)

・妻エリア・マーテルは凌辱後虐殺(ラニスター家の騎士 サー・グレガー・クレゲイン「マウンテン」により)

・エリア・マーテルとその子供たちを虐殺されたマーテル家がラニスター家に遺恨を残す(とくにオベリン・マーテル)

・母はドラゴンストーンへ逃げるも、デナーリス・ターガリエンを出産し死亡

・弟ヴィセーリス・ターガリエン、妹デナーリス・ターガリエンはウェスタロスを離れ亡命

・ターガリエン王朝は滅び、ロバート・バラシオンが王に即位

という事態になりました。なにをやっているんだプリンス・レイガー・ターガリエン。どこら辺が英邁なんだ。

もしプリンス・レイガー・ターガリエンがやらかさなければ

・レイガー・ターガリエンが王位を継いでいた

・ターガリエン家は滅ばなかった

・ジェイミー・ラニスターもキングスレイヤーの汚名を被ることはなかった

・エダード・スタークは北部総督にならなかった(兄ブランドンが居るため)

・ロバート・バラシオンとリアナ・スタークは結婚していた

・スタニス・バラシオンとレンリー・バラシオンの確執はなかった(ロバート・バラシオンが本領を離れることも無かったため)

・サーセイ・ラニスターは王妃にならなかった

などなど、もしプリンス・レイガー・ターガリエンがやらかさなければ、ゲームオブスローンズの物語を根本からひっくり返すことになっていたでしょう。

 

【注意】ここから壮大なネタバレ

ここからはゲームオブスローンズのネタバレを含んでいます。

まだ見ていない方はバックしていただくか、シーズン7までゲームオブスローンズを観ていただくことをお勧めします。


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リアナ・スタークの件は、実は誘拐ではなかった

ゲームオブスローンズの物語中の人々の認識では、上のようにプリンス・レイガー・ターガリエンのやらかしたことが理解されていますが、サミュエル・ターリーが大図書館で過去の書物を調べ、ブランドン・スタークが過去を観たことにより、シーズン7で真相が見えてきます。

リアナ・スタークはプリンス・レイガー・ターガリエンに誘拐されたのではなく、プリンス・レイガー・ターガリエンとリアナ・スタークは互いに合意の上婚姻していたのです。

ただ、純愛だからといって、二人の感情的な行動が許されるものではありません。

プリンス・レイガー・ターガリエンは子供まで作った王太子妃エリア・マーテルを離縁し、

リアナ・スタークは許嫁であるロバート・バラシオンを裏切り、

政略結婚とはいえ婚姻話を持ってきてまとめた父リカード・スタークを裏切っています。

狂王エイリス・ターガリエン2世も、息子のやらかしてしまったことに対する調整に困り、結局ロバートの反乱を招くという悪手を打たざるを得ませんでした。

リアナ・スタークの兄ブランドン・スタークも、父リカード・スタークも抗議の上処刑されていますから、プリンス・レイガー・ターガリエンが王太子妃エリア・マーテルと離縁してリアナ・スタークと婚姻したことには反対だったのでしょう。

リアナ・スタークはプリンス・レイガー・ターガリエンに誘拐されたとして、エダード・スタークとロバート・バラシオンを反乱に焚き付けたジョン・アリンの智謀が光っています。

誘拐だろうが純愛だろうが、妻子あるプリンス・レイガー・ターガリエンのやってしまったことは感情的であり、いずれ鉄の玉座(アイアンスローン)を継ぐプリンスとしての政治的配慮を欠いているため、やはり「やらかした」と言わざるを得ません。

変わるのは唯一ジョン・スノウの存在


エダード・スタークの落とし子 ジョン・スノウ
画像引用元:amazonプライムビデオhttps://www.amazon.co.jp/Prime-Video/

ジョン・スノウは「エダード・スタークが旅籠の女(ウィラ)に産ませた落とし子」であると、エダード・スタークは終始説明していますが、実際はジョン・スノウはプリンス・レイガー・ターガリエンと妹リアナ・スタークの間の子供であり、名は「エイゴン」です。

ドーンの喜びの塔にて、妹リアナ・スタークが死に際に「お願いよ、ネッド」といって赤子を託したため、自分の落とし子ジョン・スノウとして育てます。(この事実はその場に居合わせたエダード・スタークとハウランド・リード、女中しか知らない)


エイゴンをエダード・スタークに託すリアナ・スターク 画像引用元:amazonプライムビデオhttps://www.amazon.co.jp/Prime-Video/

プリンス・レイガー・ターガリエンがやらかさなければ、ジョン・スノウは存在していませんでした。

また、リアナ・スタークが誘拐されたのだとすると、婚姻関係にない二人の間に生まれたジョン・スノウは、プリンス・レイガー・ターガリエンの落とし子に過ぎないため家名を名乗れず、エイゴン・サンド(ドーンの落とし子はサンド)でしかないですが、プリンス・レイガー・ターガリエンは王太子妃エリア・マーテルと離縁し、リアナ・スタークと婚姻しているため、ジョン・スノウはプリンス・レイガー・ターガリエンの嫡出子でありエイゴン・ターガリエンとなります。

王の娘でありプリンスの妹であるデナーリス・ターガリエンを押しのけて、もっとも鉄の玉座(アイアンスローン)にふさわしい人物になります。

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